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なかなか言うことを聞いてくれない生徒と2

3 聞くことのつらさ

 ただ聞くだけ。
 言葉で言えばそれだけなので簡単そうに聞こえるが、

 実際やってみると、結構難しい。

 ついつい、話の途中で、否定したり、説教になってしまったりする。

 立場を置き換えると、理解がしやすい。

 自分が、誰かに相談したとする。
 相談内容を言うか言わないいうちに、

 「それはあなたが間違っています。」
 と言われたら、どうだろう。

 「確かにあなたのおっしゃるとおり、私が間違っていました。」
 と言えるだろうか。
 相談しているのに、いきなり否定されて、「はい」とは言えないのではないか。

 「聞くこと」の難しさはそこにある。


4 聞くことのやさしさ

 ただ聞けばよい。
 これは簡単なことである。

 相手の言うことに相づちを打ちながら、聞く。
 うなずきながら聞く。
 目を見ながら聞く。
 自分の心に浮かんできた「言いたいこと」は後回しにする。

 最後のところを乗り越えたら、すぐできること。
 簡単なことである。

5 共感的な態度

 聞くことは、決して相手の言うことに納得することではない。

 何が言いたいかを聞き出しているのだから、とにかく相手が全てをしゃべるまで聞けばよいのだ。

 もし、相手が言葉に詰まったら、
 「あなたが言いたいのは、こういうことでしたよね。」
 と、次の話を誘導する。

 そして、とうとう相手がもう言うことがなくなったと感じるまで聞くのである。

 そこから、分析が始まる。

続く

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なかなか言うことをきいてくれない生徒と 関わり合いを持つ方法

こんな生徒はいないだろうか。

自分の思いだけを主張し続ける。
こちらの指示に対しては反抗する。
全て他人のせいにする。
全て自分を正当化する。

「話にならん!」

一喝しても益々エスカレートしていく。

「君の言うことは間違っています。」

正しいことを言っても、聞き入れてくれない。


さて、ここでカウンセリングマインドの観点から分析しよう。

1 生徒がなぜそのような状態になったのかそのきっかけは何か。

 これが、教師側からの働きかけによるもであるのなら、その時どのような働きかけを行ったのかを考える必要がある。

 他の教師との関わり合いによるものなら、何かを訴えにきているのであると捉える。つまり、「先生聞いて下さい」という思いで、わざわざ来たのである。

 他の生徒との関わり合いなら、やはり何かを訴えに来ている。「先生どうにかして下さい。」という思いで、わざわざ来たのである。

2 教師はどのような反応をするのがよいのか。
 カウンセリングマインドを持って対応するのであれば、答は一つ

 聞くことである。
 指示はしない。
 ただ聞く。
 それだけである。

 話したいことがあるから、聞いて欲しいからじゃべり続けるのである。
 それを聞くことから始まる。
 そこを中断すると何も前に進まない。

 教師の働きかけによるものであっても、同様である。
 ただ、何か指示なり注意をした教師に対して行われている場合は、かなりのカウンセリングに対するノウハウを必要とするので、他の教師が間に入る方がよいことも多い。

続く
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